ヨム・キプール(贖罪の日)

エブラハム・クーパー師が語るヨム・キプール(贖罪の日)

ヨム・キプールは、ユダヤ教の新年 (今年は9月20日) から始まる10日間の贖罪が最高潮となる日です。

私たちは、全ての人々が前年の行動によって審判を受けると信じています。しかしその審判は、Teshuva ( 文字通り“戻る”或は“悔いる”こと) という美しい考え方によって加減されます。どういう意味かと言いますと、私たちは誰もが過ちを犯したり、判断を誤ることがありますが、そのことにより必ず罰せられる運命にあるのではない、ということです。私たちには、過ちを振り返り、これからはより良い人間になると誓うことで、元に戻り、変わる能力がそなわっているからです。

ですからヨム・キプールの日には25時間の断食をしますが、実際は喜びの日なのです。周りの人々に、そして神に、私たちの罪を赦して欲しいと頼むことで、より良く行動する機会がもう一度与えられると、信じるからです。

私たちは、「あなたの名前が『神の命の書』(これに名前を記されると健康でよい新年を迎えられる) に書いてありますように。」と、挨拶を交わし合います。